- 米国: オバマ59% マケイン60%
- タンザニア: オバマ84% マケイン50%
- フランス: オバマ84% マケイン33%
- オーストラリア: オバマ80% マケイン40%
- 日本: オバマ77% マケイン40%
- 英国: オバマ74% マケイン40%
- スペイン: オバマ72% マケイン19%
- ブラジル: オバマ58% マケイン35%
- 韓国: オバマ56% マケイン31%
- ポーランド: オバマ53% マケイン37%
- インドネシア: オバマ52% マケイン17%
米国本国は、1%マケインがリードしていますが、アフリカのタンザニアの84%から始まって、ヨーロッパ、アジア、南米の主要国は、オバマ支持のようです。確かに、現在のブッシュ政権への不満は、世界中にくすぶっています。イラク・アフガン戦争、住宅バブルを放置して崩壊を招いた経済施策、地球温暖化対策への不参加など、世界各国との協調を求めようとしない強硬なブッシュ政権への反発は、各国にあります。彼らが新政権に期待するのは、やはり「Change(変革)」です。この実現は、ブッシュ政権の国家保障および経済政策を踏襲するマケインでは、出来にくいことです。
ただし、米国は、他の国の人が思うほど、「リベラル」ではなく、非常にコンサーバティブな考え方を持つ人が多くいる国です。また、生活の中で、キリスト教の占める比重も大きく、オバマが支持する政策(ゲイの法的権利保護や女性の中絶選択を支持する権利など)は、そうしたキリスト教のエバンジェリストたちの非難の的であり、そのハードルはかなり大きいといえます。また、白人と黒人の両親を持つBiracial(バイレイシャル:複数の人種)であるオバマに対する、人種への抵抗はかなりあるのは事実です。アタマではわかっていても、感情面でまだまだ受け入れにくい人もいて、本当にアメリカ人が「黒人大統領」を受容する準備が出来ているのかという大きな疑問は重くのしかかってきます。
予備選挙と異なり、本選挙のある11月までの5ヶ月間、オバマとマケインの間で繰り広げられる戦いは、両者の違いをより鮮明にした、厳しい戦いが繰り広げられます。まさに米国は「選択の時」を迎えている、そんな気がします。