これは、SF市長のGavin Newsomが、 デジタルデバイドに苦しむ低所得者層にインターネットアクセスの機会を提供するために、45日の入札期間で各企業に受注申請を呼びかけていたモノです。昨 年のグーグルの申請は、テレコム(電話会社)、ISP、ケーブルTV会社など、Wi-Fi事業関連の既存企業、およびグーグルの直接的な競合のインター ネット企業に大きなショックを与えました。実際にグーグルがこれを受注した場合、電話線やケーブルモデムによるブロードバンド接続に多額の投資をしてき た、SBC Communications、Comcastは、自社の有料契約者を失うことになり、Yahoo!、MSN、AOLといったポータルサイトも、グーグル の直接ネット接続サービスで、ポータルユーザ流出の可能性も出てきます。この計画への申請会社は以下です。
MetroFi Inc.
Razortooth Communications LLP
NextWLAN Corp.
Communication Bridge Global Inc.
SF Metro Connect (CiscoとIBMがバックについているNPO団体)
昨年10月5日、フィラデルフィアの市内Wi-Fiサービス計画の受注は、すでにEarthLinkに決定しており、実績を持つEarthLinkと、資 金力が豊かで潜在的なビジネス拡大能力を持つGoogleとのタッグチームは、そのブランド力も含めて、SF市に選ばせる結果となっています。
SF市長のNewsomとGoogle Boys(Sergy Brin & Larry Page)の 親しい個人的な関係も報道されていますが(スイスで行われたダボス会議への出席に、市長はGoogleのプライベートジェットを使って出席している。この 航空運賃として、市長はGoogelに1000ドル払っている)、Googleというブランドを活用するSFのWi-Fi計画は、よりパブリックの注目を 集めて、計画の開発実行をしやすくする効果があり、個人的な関係は、あまり選択に影響を及ぼしたとは思いません。
サンフランシスコ・ベイエリア(シリコンバレーを含む)で、Generation Xのセレブレティとして有名な、SF市長Newsom(38歳)、Google Boys(Sergy Brin & Larry Page:32歳)、Yahoo!の創設者Jerry Yang(37歳)は、個人的にも親しいと報道されていますが、これは、世代が同じということだけではなく、既存の権威や常識にあえて立ち向かう、共通の値観観が、親しくさせる求心力となっている、そんな気がします。