ストリートでの市民の捕縛が終わると、一般家屋へ侵入して、プロテスターを捕まえるという強硬手段で、市民たちへの弾圧は、強化されています。
それでも、市民たちは抵抗しています。新たな抵抗手段は、「Silent Protest(沈黙の抵抗)」です。政府放送の始まる夜の8時から8時15分の間、市民は家のテレビと明かりを消して、暗闇の中で、政府に抵抗を示しています。軍事政権による恐怖政治のビルマでは、この小さな抵抗は、大きなリスクが伴う、大きな抵抗です。
米国では、サンフランシスコベイエリアを本社とする、オイル企業のChevron(シェブロン)に対する批判が激しくなっています。シェブロンはビルマに天然ガスのプロジェクトで投資しており、人権擁護者やビルマ政府に反対する活動家は、シェブロンに対して、ビジネスの引き上げ、あるいは軍事政府への働きかけをするべきであるという、抗議のメールや電話、Faxを送り続けています。シェブロンは、ビルマでの医療や教育にかかる費用を、ビジネスを通じて払っており、市民に貢献している。さらに、この投資はプロジェクト全体の28%で、これを引き上げたら、インド、中国がその投資分を即座に獲得して、ますます軍事政権に力を与えることになるから、このままビジネスを続行すると表明しています。確かに事は簡単ではなく、各国の様々な思惑やパワーゲームが複雑に絡んでいます。今、最も注目されているのは、言うまでもなく中国の動きで、北京オリンピックのボイコットも含めて、一般市民の中国政府への批判はますます深まっています。
ブロガーも、「僧侶を怒らせるには、相当時間がかかる。今回の僧侶のデモ行進への参加は、それを考えただけでも、大変大きな意味を持つ」と書いています。早く本当に何とかしなければならない時期に来ています。
「Silent Protesut (沈黙の抵抗)」、これも仏教徒らしい抵抗です。何らかの民主化への足がかりを得られることを、祈らざるを得ません。