- 6300万人:全米で50マイル以上の距離をトラベルする人(対前年比1.4%減)
- 860万人:カリフォルニアで、ホリディシーズンでトラベルする人(対前年比2%減)
- 720万人:カリフォルニアで、クルマで移動する人(対前年比1.5%減)
- 100万人:カリフォルニアで、飛行機で移動する人(対前年比6.7%減)
- 28万人:カリフォルニアで、バス、列車、ボートで移動する人(対前年比6.4%増)
深刻な経済不況で、コストがかかるホリディシーズンのトラベル手段は、バスや列車で移動する以外は、軒並み数が減少しています。メイン州では一晩で42インチ(106.7cm)も雪が積もったということで、我が家のあるアイランドシティAlamedaの穏やかな青い空を見ると申し訳ないような気分になります。
昨日は、「TARP(Troubled Asset Relief Program:救済資金)」のお金が、直接銀行のトップエグゼクティブのベネフィットとして16億ドル(1600億円)、支払われた件で、怒りのエントリをしましたが、今日は、この支給された「納税者のお金であるTARP」の使い道をトラッキングダウンしていないことと、パブリックにこの使い道を公表するつもりはないという発言にあきれ果てています。APは、10億ドル以上のTARPを支給された21の銀行に、以下の基本的な4つの質問をしています。どの銀行も、これに明解に答えられず、また答える意志はないという結果で、この「Watch Dog(番犬)なきTARP」は、使途不明のままに使われているようです。
- いくらお金を使ったか?
- 何に使ったか?
- いくらセービング(貯え)にまわしたか?
- 残りのお金はどんな計画に使うつもりか?
- Bank of New York Mellon:30億ドル支給されている。使途は明かさず。
- JPMorgan Chase:250億ドル支給されている。使途は明かさず。
- Atlanta's SunTrust Banks:35億ドル支給されている。使途は明かさず
- Regions Financial Corp:35億ドル支給されている。使途のトラッキングをしていない。
10月3日、ブッシュ政権の圧力を受けた議会は、金融業界救済という題目に振り回されて、7000億ドル(70兆円)というオランダの経済と同規模の莫大な金額のTARP」を、「使途に関する制限や監視」をつけずに、法制化しています。これで、どこまで米国経済は救われたのか?毎日、入ってくるニュースをみる限りでは、とても経済の悪化を食い止めているとは思えません。
大恐慌の時に書かれたJohn Steinbeck(ジョン・スタインベック)のピューリツァー賞受賞の「怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)」ではありませんが、このままでは、米国の労働者は本気で怒りはじめる、そんな気がします。