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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



「The Obama Pound」シーンが象徴するニュージェネレーション(アップデイト)

6/5/2008

 
おとといのObama(オバマ)の民主党大統領候補決定を見てて、私が一番驚いたのは、スピーチの前に、ステージに上がったオバマが妻のMichelle(ミシェル)と抱き合った後、2人がお互いの拳を軽くぶつけた「The Obama Pound(Fist Bump)」です。

多くの人たちは、この「The Obama Pound」を確認するために、Re-Tivo(録画ヴィデオを後戻り)して、この瞬間に目を凝らしたと言います。これは、オバマ夫妻が代表するニュージェネレーションを現す非常に象徴的なシーンです。「大統領候補者が勝利スピーチの時に、妻とPoundした」、これ一つとっても、オバマの勝利がいかに新しさに満ち満ちているかが、Visualize(視覚化)されて、「YouTube Generation」を感じます。2人の「Pound」が、本当に自然にでた行動であることは、誰が見ても明らかで、マスメディアもブログ圏も、この話題でひとしきりです。

昨日は、義理の息子から電話があり、UC DavisのMBAに合格したので、9月からカリフォルニアに移ってくるという、嬉しいニュースがありました。バケーションでニュージーランドから戻ってきたばかりの33歳の息子は、大学を卒業後は、ずっとトライアスロンにフォーカスしていて、「Ironman Race(アイアンマンレース)」の参加資格を取るために、フランスに行って、ピレネーの山で肉離れを起したほどです。アイアンマンレース参加はすでにあきらめていますが、その後もずーとトライアスロンのトレーニングは続けており、トレーニングが出来る環境(時間)を優先して、仕事をしています。そんな彼が、そろそろ本格的にビジネスおよび将来のことを考えて、学位をアップグレイドしたいと思い、MBA取得を選んだようです。UC Davisは、大学としても非常に良いところですが、トライアスロンのトレーニングにも適する地理的環境もあり、彼はこれを大いに喜んでいます。

「9月のクラスが始まるまでに時間があるけど、その間どうするの?」と彼に尋ねたら、「メキシコ辺りにまた行くと思うけど、オバマのキャンペーンにもボランティアで参加したいと思っている」という意外な返事が帰ってきました。私は彼が民主党支持であることは知っていましたが、離れて暮らしているので、彼と特に政治に関する話を積極的にしたことがなく、彼のオバマのサポートの件を聞いて、「そうか、当たり前だよね。彼も当然、"Obama Generation(オバマジェネレーション)"なんだから」と実感しました。私もオバマのことを「日本語でブログしている」と彼に伝えたら、彼も喜んでいました。9月以降、彼に会える時間が増えるので、実際のオバマ支持の若い世代の考えを生で聞けて、ディスカッションできる楽しみがまた増えそうです。

最初はオバマに興味を示さなかった人たちが、オバマ支持に回った大きな理由の一つが、自分の子供や孫が、真剣になぜオバマを支持するのかを語り、それによって説得されて、オバマサポートに変わったと発言しています。彼らは、「子供や孫という未来のジェネレーションのために、投票する」と言っています。ネイティブアメリカン(北米インディアン)は、「今の大地は先祖が我々に残してくれたものではなく、未来の子孫から借りているものだ」という考えを昔から語り伝えています。このネィティブブアメリカンの言葉は、今回の大統領選で、重要な意味を持つような気がします。

私の夫は共和党支持者ですが、私と義理の息子の会話を聞いた後、「もしオバマがヒラリーを副大統領に選ばなければ、11月の投票でオバマに投票する可能性がある」と、ボッソとつぶやきました。一年半に渡った我が家のオバマキャンペーンは、どうやら徐々に成功しつつあるような気がします。そうです、「Yes, We Can!」

アップデイト:このオバマの「Pound(あるいはDap、Fist bump)」は、あっという間にメディアの話題となり、コンサーバティブなケーブルTV局Foxの女性キャスターは、「Terrorist Fist Jab(テロリストのジャブみたい)」と発言して番組を降板させられたほどです。結構笑えるのは、メディア関連の人間が、このオバマの「Pound」をクールだとして、みんなで「Poundし合っている姿」です。オバマは、「トレンドセッター」でもあります。


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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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