2人がTV受像機に注目する時は、地元サンフランシスコ・ジャイアンツのライブ中継を見る時ぐらいで、その間は、お互いのラップトップを膝からおろして、TV受像機を見つめながら、2人でベースボールのことをおしゃべりします。それでも、ちょっとでも疑問がわくと、すぐに「Googleしてしまう(オンラインで検索する)」ので、結果ラップトップを手にしています。
今日、改めて実感したのは、米国の3大ネットワークのTV番組を、受像機の前でライブで視聴する人たちの中間年齢層 (Median Age) が、なんとほぼ50代になってしまったというリアリティです。
- CBS: 52歳 (2002-03) ->53歳(2006-07)
- NBC: 46歳(2002-03)-> 49歳(2006-07)
- ABC: 44歳 (2002-03) -> 48歳(2006-07)
- Fox: 35歳(2002-03) -> 42歳(2006-07)
- CW: 32歳 (2002-03) -> 32歳(2006-07)
- TV所有の米国家庭の中間年齢:37歳(2002-03)-> 37歳(2006-07)
言い換えると、TiVoのようなDVRを使用しないで、その時間その場でTVを見ている人たちが、ドンドン年をとっているということと、さらに我が家のように、TVはつけていても、誰も観ていないという厳しい現実です。ちょっと前までは、「TVをつけても、猫ぐらいしか見ていない」と言っていましたが、これでは「猫またぎ(骨だけの魚で、猫もまたいで通り過ぎてしまう)」状態って感じです。
こういう数字を見ると、TVのモニター画面を最初のマーケティング媒体として考えるという事自体が、20世紀的なメディアプランニングで、これではもう立ち行かなくなったことを実感します。6月27日、英国では今年オンライン広告費がTV広告費を追い抜くという予測をエントリしましたが、このネットワーク局の中間年齢層の実態を見ると、確かにこの傾向はドンドン広がっていきそうです。