今朝のSF Chronicleにも、そのCommodityのYouTubeの値段が報告されています。やはりGoogleが動いており、買値はなんと、16億ドル(1856億円)! Microsoft、Yahoo、Viacom、News Corpも、みんなYouTubeに接触しているらしいですが、大手メディア企業やインターネット企業にとって、どうやらYouTubeは、「Got to have」なアイテムのようです。
Rupert MurdochのNews Corpが、昨年MySpaceを5億8000万ドル(672億8000万円)で買収していますが、現在のMySpaceの市場価値は20億ドル(2320億円)とアナリストは推定しており、Googleの16億ドルのオファーは必ずしも高くないということです。Forrester ResearchのアナリストCharlene Liによると、YouTubeは全世界に5000万人のユーザーを持ち、そのユーザーを囲い込む金額として16億ドルを考えれば、1人あたり32ドル(3712円)となり、確かに、納得できる金額かもしれません。
ヴィデオコミュニティのマーケットシェアは、HitWiseによれば、Google Videoは10%、MySpaceは23%、YouTUbeは46%と圧倒的な優位を誇っており、このブランド力を考えると、GoogleがYouTubeの買収に興味を示すのも納得できます。
YouTubeは、シリコンバレーの大成功の3種の神器ともいうべき資格があります。
- 20代の若い2人の創設者(Chad Hurley & Steve Chen)
- ガレージでビジネスを始めた(これは大きなポイント)
- 早い時期にバレーの著名なVCから投資を受けた(Googleの最初のVCでもあるSequoia Capitalが350万ドル(4億600万ドル)のスターアップ資金を投資した)
創設者のHurleyは、先月のNew York Timesのインタビューでは、「独立した企業でいたいし、上場することも考えていない」と答えていますが、YouTubeの価格は日々つりあがっており、今後かなりのスピードで、この会社に変化が訪れる。そんな気がします。
しかし、American Dreamは、シリコンバレーにまだまだゴロゴロあるという感じです。1年に満たないスタートアップの買収価格が、16億ドル(1856億円)ですから。