今朝も、いつものようにJazzerciseのクラスに出かけましたが、ステージ上のインストラクターはいきなり「スーザン・ボイルのヴィデオを見た?」を叫びだし、彼女のバックグランドや容姿、さらに審査員やオーディエンスの反応を説明して、見ていない人は絶対にYouTubeで見るべきだと、みんなを説得し始めました。もちろん、ほとんどの人はすでに見ており、今朝のABCの「Good Morning America」の彼女のインタビューを見ている人もいて、このYouTubeセンセーションは、たった6日間で、米国民も含めてグローバルセンセーションとなってしまいました。
私も昨日エントリした後、すぐに日本出張中の夫にeメールして、見るように伝えています。Jazzerciseのクラスメイトも、夫から、家族から、友人から転送された、自分もすぐに家族や友人に転送したと、いきなり全員が、このヴィデオをバイラル化するためのマーケッターになったかのように、スーザン・ボイルのWOM 「Word of Mouth(口コミ)」を創出しています。
インストラクターもクラスメイトも、通常のポップカルチャーからほど遠いスーザンの容姿に関して、多分プロの手によってすぐにメイクオバーされてしまうとか、47歳の人生で一度もボーイフレンドをもったことがない、誰からも一度もキスされたことがない、といったスーザンの人生を大いに話しまくっています。
こうした一連の流れを見ると、最近のヴィデオやニュースのバイラル化のスピードの速さにとにかく驚きます。かつては、TVのゴシップ番組が人々の井戸端会議的な話題の情報源でしたが、現代は「Peer(仲間)」が見つけたニュースが、あっという間にインターネットを通じて、たった数日間でグローバルに広まってしまいます。これには、当然、ブログ、Facebookのようなソーシャルネットワーク、マイクロブログのTwitter、モバイルデバイスなど、人々が「会話」を促進するためのツールがバイラル化のスピードをあげています。
スーザンが勝ち抜いていくかどうか、みんな大いに気になっていますが、とにかく彼女に関するWOMは引き続き創出されていくと思います。