今日のYouTubeの彼女のヴィデオのビューは、すでに2300万に迫っています。
さらに、今日は、1999年の彼女がチャリティのために録音したCD(1000枚しかありません)が、YouTubeにアップロードされていて、またしても、私は「ぶっ飛びました」。
今週は、米国のネットワークの各局が彼女にインタビューしていますが、その度ににじみ出る彼女の素朴な人柄を見ると、本当に気分がリフレッシュされます。また、彼女の生い立ちを知るにつれて、ますます彼女に惹かれていくのが、自分でもわかります。彼女は赤ちゃんの時に脳に軽いダメージを受けており、子供の時いじめられたこともありますが、12歳から歌い始めています。2年前に91歳でお母さんが亡くなり、その後は猫と一緒に住んでいますが、お母さんのために何かをしたいと決意して、今回のオーディションに臨んだということです。すっかり有名になった「生涯まだ一度もキスされたことがない」という件に関しては、ノーコメントを通しています。インタビュアーの要請で番組の中でアカペラで歌っていますが、確かに「天使の歌声」にふさわしい、「ピュアな美しさ」をライブでも感じます。
米国では、Demi Moore(デミ・ムーア)に代表されるように、オンオフを問わず、多くの女性たちが、彼女のヴィデオを見て泣き出してしまったと話しています。これには以下の3つの要因が考えられます。
- 年齢:47歳というもうすぐ50歳に近づく女性の成功を、女性たちは、涙を流しながら喜んでいます。現代社会は、通常若い女性たちを基準にして、女性全般の質を測ろうとします。それは、50代あるいは40代後半の女性たちにとって、かなりしんどい尺度で、時には残酷とも言える言葉が、ある程度の年齢に達した女性たちに向けられます。ユースカルチャーのみに焦点をあてる現代社会のアンチテーゼともいうべき、スーザンの登場に対して、女性たちは思わず涙が流れてくる、それを感じます。
- 容姿:年齢と同じですが、女性は容姿で判断されます。これはどんなに繕っても繕えない、社会の真実で、女性は生まれた時から、そのダブルスタンダードの中で生きています。そうした社会のハリウッド的な容姿への賛美に、真正面から向き合っているのがスーザンです。あの豪快な眉毛やリンゴのような真っ赤な頬、笑うたびに揺れる二重あご、私は非常に愛らしいと思います。彼女の天真爛漫ともいうべき、こうしたアンチハリウッド的容姿を、美容整形やメイクアップで壊してほしくない、そう思います。そうです、彼女の出現は「自分は美しくない(=容姿に自信が持てない)と思っている女性」たちに勇気を与えています。だから、女性たちは彼女を姿を見ると、涙が出てくるんだと思います。
- 埋もれた才能:スーザンのような才能のある人が、世界中にたくさんいます。多くの人たちはその才能を開花することなく、埋もれたままで人生を終えていきます。また、大して才能がなくても、ちょっと見た目が良い程度で、うまくコマーシャルベースにのると成功してしまう、そんなことが度々起こります。人生は公平であるべきですが、現実は実に不公平です。そうした中で、例え47歳と遅くなっても、才能が花開く時がある、そうしたフェアリーテール(御伽噺)のようなストーリーを、女性たちはスーザンに見ようとしています。女性は、フェアリーテールが大好きです。人生は簡単にはハッピーエンドにならないと思っていても、やっぱりハッピーエンドがなって欲しい、そういう思いの女性たちは、自然と涙が頬を伝うのだと思います。
過去3日間、「スーザン現象」の興奮が冷めやらず、連続してエントリしていますが、米国に住む女性として、これはどうしてもブログせずにはいられない話です(ここのところこのブログへのアクセスが急速に伸びています、これもバイラルヴィデオの影響力です)。今日はスーザンはOprah Winfreyの番組に出演しますが、これでYouTubeのビューがどこまで伸びるか、明日は見ものです。