最後まで決まらなかったノースカロライナの結果が出ました。オバマがこの州も勝って、Eletoral voteは、オバマが364、マケイン173となりました。以下が最新の米国の政治地図です。太平洋と大西洋岸のコーストラインと北東の州を拠点とする民主党が、共和党のテリトリーである内陸部と南部に進出して、アメリカの政治地図を大きく塗り替えました。
今朝11月5日の早朝午前1時の日付で、オバマからThank youのeメールが入りました。以下がその全文ですが、「どうやってこれが起きたのか?」という問いかけに、「Because of you」と答えています。彼が書いたわけではありませんが、彼の人柄が表れているメールです。
Friend -- I'm about to head to Grant Park to talk to everyone gathered there, but I wanted to write to you first. We just made history. And I don't want you to forget how we did it. You made history every single day during this campaign -- every day you knocked on doors, made a donation, or talked to your family, friends, and neighbors about why you believe it's time for change. I want to thank all of you who gave your time, talent, and passion to this campaign. We have a lot of work to do to get our country back on track, and I'll be in touch soon about what comes next. But I want to be very clear about one thing... All of this happened because of you. Thank you, Barack 大統領選挙の速報です。11/4の午前12時に始まったニューハンプシャーのDixville Notchと Hart's Locationの2つの小さな街の投票は、民主党のオバマの勝利となりました。
115人の住民のこの2つの小さな街は、1948年以来、大統領選挙投票日の最も早い時間午前12時に投票が始まり、4年に1回注目される地域です。鉄道労働に従事する、朝早く仕事に出かけなければならない人たちのために、この午前12時の投票が開始されましたが、大統領選挙の伝統的な行事として、真っ先に注目される投票結果です。今年も有権者は100%投票して、まずは幸先の良い投票日となったようです。 住民はいつも大きな注目を集めるので、ものすごく楽しそうでした。 夫と一緒に今朝は歩いて、近所の投票所(教会)に出かけました。我が家のあるサンフランシスコ湾になる小さな島Alamedaでは、教会、高校、シティホールとさまざまな場所が、投票所として設定されているので、並んで待っている人たちの数も少なく、静かにスムーズに進んでいました。カリフォルニアは、圧倒的に民主党支持の州で、オバマの勝利が確実なせいか、みんなリラックスした様子で投票しています。それに比べて、Battleground(激戦地)と呼ばれる州は、小さな郡の1つ1つの占める役割が大きく、有権者の一票が勝敗を決するので、緊張感が走っています。
以下は、Real Clear Politics(RCP)による、現時点での激戦地と呼ばれる州の最新の数字です。 この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 たった今、Obama(オバマ)は米国大統領になりました。
歴史の中に、いるのを実感します。この新大統領決定の瞬間に至るまで、2時間、夫といろんなことを話していましたが、2人の結論は、アメリカにとって、これは最高に良いことだということでした。 「山は動いた」
Obama(オバマ)のシカゴでの勝利宣言のスピーチが、今終わりました。Biden(バイデン)の家族も含めて、オバマファミリーがステージに上がった光景は、まさにアメリカの未来を象徴しています。 肌の色をどうのこういの言う時代は、完全に終わり、まさにアメリカは、次の時代に足を踏む出しました。ブログすることが、あまりにも多すぎて、どこから始めていいかわからない状態です。 今は、静かに流れる、なんともいえない気持ちのいい涙を、かみ締めたい気分です。彼のスピーチを聴いていて、信じられないくらい、穏やかで満ちたりた気分が、私を包んでいます。映像を見る限りでは、オーディエンスも含めて、こんなにエンゲージできる人は見たことはありません。 日曜日の午後、私は何気なく、「なぜ、休みの週末(土日)ではなく、時間が取れにくい平日の「Tuesday(火曜日)」を、投票日とするのか?」と夫に尋ねました。
夫は、いとも簡単に「これは議会が農夫の生活を考慮して決めたことで、日曜日は教会に行く日で、月曜日は農夫が馬車に乗って投票所に出かける移動日、だから、実際の投票は必然的に火曜日になる」と答えました。1984年に、正式に「火曜日」が大統領選挙の投票日のスタンダードとなりました。「農夫」のライフスタイルにあわせるということと、「日曜日は教会」という発想が全然なかった私は、これを聞いて、思わず納得しました。また、夫に言わせると、以前は、こんなに簡単に事前投票は出来ず、火曜日に投票できる人間のみが有権者だったと語っています。 確かに、今から43年前の1965年8月6日、「Voting Rights Act(黒人に投票権を与える法律)」が成立した時、一定の納税額基準(裕福な層)、読み書き能力テスト(教育)、さらにとんでもないクイズ(例:1つのジャーと何個のジェリービーンズが入るか?)といったハードルを設けて、黒人を受け入れられない人たちは、黒人たちの投票を妨害しようとしていました。 この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 たった今、Obama(オバマ)の祖母である86歳のMadelyn Payne Dunhamが、亡くなったというニュースが入ってきました。オバマは、容態が悪化している祖母を見舞うために、2週間前にハワイに向かいました。珍しく暗い表情で、祖母の今後の容態に関しては、何ともいえないと語っていた、オバマでしたが、今日のニュースをすでに予感していたのかもしれません。
オバマの祖父Stanley Dunham は1992年に亡くなっており、1995年にはオバマの母Stanley Ann Dunhamが53歳で亡くなっています。オバマを実際に育てた祖母Madelynは、Bank of Hawaii(ハワイ銀行)で、事務員からスタートして、女性で初めてのVice Presidentの位置にたどりついた人で、オバマ一家の重石として、オバマの人生に大きな影響を与えています。 私は、最初にオバマの母親がカンザス出身と聞いて、さらにそのキャラクターと彼女の足跡をみて、「オズの魔法使い」のドロシーを連想しました。人はみんな平等だと信じて、理想を追い求めていたオバマの母Stanley Annは、ハワイでケニア留学生のオバマの父親と結婚し、彼のハーバードでの博士号取得のために、離婚しています。その後、インドネシアからの留学生と結婚して、オバマの妹Maya Soetoro-Ng を生んで、インドネシアに移っています。2度目の結婚の破綻後は、食料配給切符をもらいながら、オバマとその妹を育るという苦労を経験し、その後インドネシアに戻って人類学者としての博士号をとり、後半生はFord財団のもとで、開発途上国の女性のサポートに注力しました。 そんな理想に生きた母を、陰で支えていたのがオバマの祖母です。夢を求めて、オズの世界に行ったドロシーは、家が一番いいと実感して、オズの世界から、カンザスの家に無事に戻りました。私はそんなドロシーを支えていた、地に足の着いたカンザスのイメージを、祖母のMadelyn に見ます。投票日の前日の訃報は、オバマ自身にとって、非常にしんどく厳しい現実だと思います。ただし、投票日に間に合わなかった祖母のMadelynは、結果云々よりも、ここまでオバマが成し遂げたことに、十分満足しており、悔いなく人生を終わらせたと思います。 NBC New / WSJの最新情報を分析すると、オバマ支持者とマケイン支持者の情熱度がわかります。以下は、その数字です。
「Love vs. Like」:
この数字を見る限りだと、オバマサポータはオバマを「愛している」ようで、マケインサポータはで、「好き」という感じみたいです。NBCの政治アナリストのChuck Toddによれば、オバマのこの数字のように、ここまで候補者と有権者がエンゲージしているのは、レーガン大統領以来だと評価しています。すでに有権者の3人のうち1人は事前投票を済ませていますが、投票のために3時間ぐらい並ぶのは当たり前になっている状態の中、オバマ陣営は投票のために長時間待っている人たちに食べ物やエンターテイメントを提供していると報道されています。 この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 スターバックスの60秒間のTVCMをみました。 このCMを見る限り、11月4日の投票日に、スターバックスはどうやら無料コーヒーを大盤振る舞いするようです。コピーのみのCMは、「Cause Marketing(社会貢献マーケティング)」形式で、投票を終えた人に、コーヒーを無料で提供するというシンプルなメッセージです。 「私たちの54%じゃなくて、私たちの100%が投票するにしよう。11月4日だけを特別に気にするのではなく、毎日アメリカのことに関心を持とう。あなたが、11月4日に投票したら、スターバックスは誇りを持って無料のコーヒーをあげます。あなたとスターバックス。コーヒーよりもっと大きなことがある」 Ben & Jerry'sも、投票日には無料のアイスクリームを提供しますが、今年の大統領選挙では、さまざまな立場の企業(マーケッター)が、自らの意見を異なるプラットフォームで表現しています。みんなInspire(インスパイア)されているようです。 |
大柴ひさみ日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」 Categories
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