オバマキャンペーンのオンライン戦略の舞台裏には、米国のソーシャルネットワーク第2位のFacebookのCo-founderの1人であるChris Hughes(ヴィデオで説明)が参加しており、SNSのアドバンテージを徹底的に活用して、記録的なオンラインによる個人献金をもたらし、ボランティアワークの組織化やサポーターのリクルートを成功させています。オバマキャンペーンには、こうしたオンラインのみならず多くのコンサルタントたちが、舞台裏で忙しく働いています。その中で、キャンペーン全体のマスターピースを描き続けたのが、AKP MediaのDavid Axelrodです。彼は、私にもタイムリーにメールを送ってきますが(私がオバマのメーリングリストに入っているため)、彼のキャンペーン全体の戦略立案と管理実行は、クリントン陣営のMark Penn(世界的なロビー活動をするBurson-MarstellerのワールドワイドのCEOで、コンフリクトが起きてキャンペーンからは、離れました)とは異なり、ハンズオンで緻密かつ「P2P」の今の時代を理解したキャンペーンを展開しています。
今朝のWashington Postによれば、新たにオバマキャンペーンは6人のコンサルタントを11月の本選挙に向けて、チームに加えたようです。以下に、舞台裏のコンサルタントを挙げます。
- リードコンサルタント:David Axelrod (AKP Media), Jim Margolis (GMMB), Jason Ralston (GMMB)
- 新たなコンサルタント会社:Dixon-Davis Media, Murphy Putnam Media, Squier Knapp Dunn, Saul Shorr
- SS+K (ニューメディアと若い支持者担当)、Fuse(黒人コミュニティ担当)、Message Audience & Presentation(ヒスパニックメディア担当), Anita Dunn(メディアコンサルタント)、The Strategy Group
- 調査会社:Brilliant Corners, Benenson Strategy Group, Harstad Strategic Research, David Binder Research, Bennett Petts & Normington, Anzalone Liszt Research
「オバマ」というブランドを作り上げるには、多くの優秀な人材によるサポートが必要で、そこにはオバマ自身のチーム作りにおけるプリンシパルが重要となります。彼は、キャンペーンチームの中で、人々が「ドラマ」を作り出すことを嫌っており、その彼の意向は、チームに徹底されて、異なる優秀な人材がエゴを出さず、独占的にならず、自らのStrengthの活用のみに注力して、環境の良い「Obamaland(オバマランド)」と形成しているようです。この舞台裏を支えるコンサルタント会社の名前は、今後もWatchしていたほうがよいと思います。